すぐそこで非日常を味わえる毎日

 

今回は網走出身以外の方からみた網走の魅力をお聞きしたいということで、東京農業大学を卒業され、定住して10年以上という末澤海一さんと馬渕良子さんのお2人にお話を伺いました。

以下、 S:末澤・I:猪野・T:恒川

網走の第一印象

 T: 第一印象。網走に来た時のことを教えてください。

 十何年か前だと思いますが、一番最初に来た時、網走の印象ってどんなでした?

 

S:とにかく自然が綺麗。

I:末澤くん出身どこ?

S:千葉。

 作られた自然しか無いエリアの千葉だから…網走は本当の自然があるっていう感じ

 

T:猪野先輩は、出身どこなんですか?

I:私は富山出身

T:富山、へえ!?

I:富山の結構田舎の方だったから、山や畑があったり…稲作地帯だから、

 お米が一面わっーという感じだったけど…。

(網走の第一印象は)北海道に来たっていう感じかな

 

T:北海道にきた?富山は雪あるんですか?

 

I:あるある

 

T:じゃあ、雪を見て「わっー!北海道」というわけではなくて

 

I:そういうのはないの。

 

I:末澤くん、やっぱり千葉からくると自然って

 

S:千葉は、きれいに整列された木にしか無いし、作られた自然しかないから。

 北海道みたいな広大な自然がない。

 

I:網走はクマもでるしね

 

S:なんか日本じゃないみたいな、ね。

 

T:えーそんなに違います!?

 

I:それは私も思った!

 

T:うそ!そうなんですか、日本じゃない???

 

S:なんか広いもんね

 

I:広いもんね

 

S:そう

 

T:確かに広いですよね

 

S:地平線見えちゃうんじゃないの?みたいな

 

 

T:私は、最初の網走湖凍ったというイメージが強かったんですけど…

 先輩方は印象に残っている場所はどこですか??

 

S:能取岬が最初、すごく綺麗でヤベーと思った!

 

T:能取岬!海が一面にバーって見える感じ!!

 

I:確かに最高だよね

 

S:もう忘れたけどね、その感覚

 

I:えっそんなぁ。星。見に行こう。

 

S:いつも見てる(笑)

 

I:思い出そう、あの頃の気持ち  一同笑

 

 

 

S:もうさ日常になっちゃっている、素晴らしい景色がね

 

T:そうですよね、なるほど日本じゃないみたい

 

S:日本じゃないみたい

 

I:それはすごい感じたかも 

 

網走に来た目的!?

T:末澤先輩は北海道に来たくて農大に入学した?

 

S:そうそう

 

T:猪野先輩は、

 北海道に来たくて東京農業大学オホーツクキャンパスに進学したんですか?

 

I:実はねえ…ぶっちゃけると東京農業大学は、一応農家の出身だからさ。農業を学びたくてね。

 そしたら農大だなって思って。

 でも、一次試験ボロボロで私落ちちゃって…ガーンと思って。

 

 もう農大行けないって思ったら、二次試験やってる所あるよって話があって、

 「そうなんだ!北海道っていいね!」って、ちゃんと調べることも無く受けて。

 

 網走っていう感覚もあまりなかったから、

 おじいちゃんに「網走なんだって」って言ったら、

「お前…それ、番外地だ…」って

「お前…そんなとこに行くのか…」って、おじいちゃん泣いて…

 

S:おじいちゃん泣いてって(笑)

 

I:すごいショックだったんだけど。 

 でも大学進学で網走に来てるから…

 「初めての一人暮らし!」

 「初めての大学生活!」で見る景色は全部バラ色に思えたよね

 

S:本当だよね

 

I:寒いって思ったけど楽しかった

 

T:(大学生活)めっちゃ、楽しかったですよね

 

I:網走バスで、下っていく所っていうか

 女満別の道の駅にぬけてリス森のところから白樺が生えていたりとか畑が一面ひらけるんだよね。

 あそこがなんか玄関口って感じするけど

 なんか網走の、ここに来たとき異国の世界、

 「ここから私の生活が始まるんだー」って思った

 

 

決め手は、人

T:網走に来て、その後…私の周りもそうだったんですけど。

 4年間過ごしたけど、4年間の修学旅行みたいな感じで、地元に戻っちゃうじゃないですか、みんな。

 

I:うん、そうだね

 

S:そうだね、戻っちゃうね

 

T:なぜ戻らないで網走に就職したんですか?

 あっ、みなみなサークルにいたK先輩って分かります?

 

I:えっと立ち上げた?

 

T:そうです。立ち上げメンバーの

 

I:あー、私みなみなサークル入ってたから

 

T:知らなかった!!その先輩から猪野先輩、信金にお勤めだって聞いたんですけど

 

I:そうそう、信金に勤めているよ

 

T:たまたま網走に就職出来たからか、

それとも北海道に就職したくてとか網走が良かったとか

 

I:私、昔からボランティア活動とか出てたんだべね。

 U-35(※1)も入ってるけどポートアルバーニファンクラブ(※2)とか

 野鳥の会(※3)とか研究室で入り始めたのがきっかけだったと

 

T:在学中に?

 

I:そうそう、映画フェスティバルとか参加したりだとか

 

S:やばい、意識高い系だ

 

I:意識高い系じゃない!

 

T:私たち(TS)まじめに大学行かなかったから

 

S:ちょっと、ついていけないゾワゾワしてきた

 

I:意識高い系じゃないよ

 

T:バイトばっかりしてたから

 

I:無人島に行ってるんだよ

 

S:超意識高い!

 

T:やばいやばい、在学中に大学楽しんでる

 

I:いやいや、無人島に行ったとき、自分は2週間いたんだけど。お風呂入らないじゃない?
 したっけさ、自分が臭いことを全然認識してなくて。

 そのまま大学行ったんだよね。

 半径2メートルくらいいなくなるの人が!臭すぎて、多分。

 全然意識高くないんだよ、やばい系

 

S:ぶっ飛んでる

 

I:なんでみんないなくなるのって

 

S:(猪野さん息子に向かって)やばいママ臭いぞー

 

I:だめー。聞かないでー(笑)

 

T:覚えちゃいけない事だったんだ(笑)

 

T:じゃあ在学中から網走に知り合いもいたから、

 そのまま網走に残るのには不安は無かったんですか?

 

I:就職先選ぶとき、やっぱりなんか自分にとって思い入れの深い…。

 

 授業で自己分析とかいっぱいやったけど、

 結局自分にとって大事なのはやっぱり人だったんだと思う。

 

「残りたい」というのは「人」だったんだった思うのかな。

 恥ずかしいけど「第二の故郷」って言っちゃえるくらい網走で温かい人間関係があったんだと思う。

 

 故郷の富山も大事なんだけど、

 網走に住む人もすごく大切だったし、それが多分決め手だった。

 

 富山と網走で就職活動をして、網走が先に結果が出たんだよね。

 これもなんかの運命なのかなと思って、網走で就職しようと思ったの

 

T:えーすごーい、ちゃんとしてる!!

 

I:ちゃんとしてないよ

 

   ▲今回、場所をご提供くださったグラスツール オーナーの成田さん

T:U-35雪像づくりを末澤先輩と私は去年から参加なんですよ。末澤先輩はT先輩に連れてこられて

 

I:末澤くん馴染み過ぎじゃない、あの会に

 

S:なんかね、馴染んじゃったよ

 

I:最初からいた初期メンバーかなってくらい馴染んでて

 

S:アットホームなんだもん。あそこ

 

T:だれでもウェルカム感が良いですよね

 

T:猪野先輩はいつからU-35雪像づくりに参加したんですか

 

I:結構初回か2回目3回目くらいからだと思う

 

T:えーそんな昔から

 

I:実はT君誘ったのは私なの

 

T:えー、そっから始まってんですか

 

I:記者のOさんって伝書鳩にお勤めの人いるんだよね。

 その人ポートアルバーニファンクラブを精力的にやっている人で、

「猪野ちゃん、実は若い子たちで頑張ってるグループあってさ。

 U-35って言うんだ、猪野ちゃん行ってみたら絶対面白いって」

 って言われて、行ったっけハマったの 笑

 流しそうめんやったりとか

 

T:やりました!流しそうめん!

 そこからじゃあ結構何回かお子さん生まれるまで参加して

 

I:そうそう、子ども生まれるまでは結構雪像も作りに行ってた。

 あとホームパーティなんかも行ったりしてスゴイ楽しくやってて、

 みんなで帯広のほうにスキーに行ったことも

 

T:あっそれ!スゴイ天気が悪くて帰ってこれなくなった時じゃないですか

 

I:そう、それです

 

S:よく聞くやつだ

 

T:それ聞きました

 

S:気象予報士つきなのに

 

I:そうそう、ガチの人ついてるのに、帰ってこれないとか面白いよね。

 職場でめちゃ怒られて、もう絶対行きませんって

 

T:友達はそこで、ポートアルバーニと雪像といっぱい参加されてあと何

 

I:野鳥

 

T:野鳥の会

 

I:あと、今はやってないんだけど網走フィルムフェスティバルとか、

 結構頼まれたり誘われたりするとホイホイってとくに大学時代なんかは行ってたりしたから

 

T:これは全部大学時代から行ったんですか

 

I:うん

 

T:学生の時から、すごーい

 

S:すげー

 

I:結構共通の友達とかいたから

 

T:卒業してから友達がいなくて「やばいやばい」って知り合い作り始めて…

 私は、そんな感じなんですけど。

 

 末澤先輩も…?

 

S:そうそう、そっち

 

S:同年代の友達あんまいなかったよね、上はいっぱいいたけどさ

 

I:確かに

 

S:だってホタテバイトとかやってたらさ、そういう流れでね

 

I:すごい働けそう、ホタテバイト

 

S:それがあったから網走に就職したのはあるかもね、

 ホタテバイトやって漁師が大好きになって、

 

I:そうなの?

 

S:そうそう一次産業に従事するしかないなと思って、網走漁協に、

 アクアだし農協じゃないな漁協だなみたいな、漁協探してみたり。

 

 やっぱり漁師と働きたかった。

 

I:へぇー

 

S:ちょっとまともなこと言ったんじゃないの

 

T:すごいすごい、記事に書けますね

 

S:でもね、これは割りとガチなやつ

 

I:結構たいへんだとか言う人もいるしさ、

 

S:楽しかったもんね

 

I:やっぱ楽しいよね

 

T:はまるとみんなすごいやりますよね

 

S:まあ、他のバイトよりも時給高くて金になるしね。

 ご飯もいっぱいくれるしさ、持って帰れってくれるしさ、

 

 漁師好きになっちゃうよね、やたら良くしてくれるし

 それで漁師と一緒に仕事したくて漁協を選びました

 

T:すごーい

 

S:漁師の人柄に惚れて

 

T:かっこいい~

 

S:定住の道を選んだ、そういった方がいいかな

 

T:もともと北海道に定住をしたかったけど、

 その中でも特にホタテバイトがあったから

 

S:そうそう

 

S:一次産業と繋がりたい!食を支えたい!

 

T:かっこいい

 

I:かっこいいい

 

 

I:趣味とかも北海道がベース

 

S:そう、雪無いと生きていけないし

 

T:では、ここから網走の楽しみ方を聞いていきますか、休日の過ごし方は?

 

S:自然となかよしになる

 

I:私もまさに

 

S:まじ山ほしいんだけど

 

T:森の話はどこまで聞けばいいのかと、向陽に森を買ったと聞いたんですが…

 

I;そう向陽に

 

T:どんな目的で買ったんですか

 

I:みんなにまともに受け取ってもらえなかったんだけどさ。

 私さ大学の四年生くらいから「私、キコリになる!キコリになる!」って言ってたんだよね。

 でもみんな笑っててさ本気にとらえてくれて無くて、

 私一人だけが本気でキコリになるつもりだったの。

 

 キコリでは食べていけないって分かっていたし女の職場でないと思ってたけど…

 ちゃんと森作るって思ってたのに誰も信じてくれなくて。

 

 うちの旦那だけが笑ってたけど一応本気にしてくれてて

 「私キコリになる!」「えっ、そうなの?いいんじゃない」って言ってくれたみたいな、

 許してくれたのが結婚の決め手だったの

 

S:そこー!?

 

I:大事だよ。何も言わないで、森買ったら結婚詐欺だもん

 

S:おもしろー!

 

T:林業の担い手育成とかって農大で集中講義やってるの受けました?

 

I:受けた

 

T:私の友達も林業の担い手の講座に行って、チェーンソーで木切る資格とれるんですよね。

 

S:へー作業免許

 

I:草刈払機とか

 

S:あぶねーよ、俺指落としちゃった、つながったんだけど、

 親指ね、いま全然神経ないんだけどさ

 

T:こわーい

 

I:なんでチェンソー使うの

 

S:うち、薪ストープあるのさ

 

T:えっ、そっか、だから猪野先輩の森の木がほしいって

 

S:取り行くよ

 

I:あげるあげる!薪情報シェアしよう。

 お隣さんも薪ストーブつかってるんだよね

 

S:うち、薪腐るほどあるよ。漁師さみんな山持ってたりさ、

 敷地に木生えていて邪魔だから持ってけみたいな、薪ストーブいいよ、本当にいいよ

 

T:実は、うちの実家薪ストープで

 

S:うそ

 

T:青森なんで。外国製のいいやつじゃないですよ。

 値段の安い、一年ごとに買い換えなきゃいけないような、

 9千円くらいで毎年錆びちゃうような奴

 

S:ホームセンターに売ってるような

 

T:そうそう、あれです。やっぱり薪ストーブ家全体温まるし、いいですよね

 

S:ほんとあったかい、火みてるだけで癒されるよね

 

T:何時間でも見てられる

 

S:ロッキングチェアに座って火眺めてるときがある。

 膝の上に猫おいてさ、俺じいちゃんかみたいな

 

I:北海道ライフって感じだね

 

S:本当に薪ストーブが憧れでさ

 

T:欲しかった?

 

S:そうそう、それをね

 

T:家買うときは

 

S:薪ストープ前提だよね。

 聞いて、あとうち、家が温泉なのさ。呼人、温泉なの

 

T:それすごいなと想いました

 

S:薪ストープと温泉で満腹だもんね

 

T:すごい羨ましい

 

I:めっちゃいい、まじで温泉掘りたいって思ってたくらいなの

 

S:呼人おいで

 

T:温泉付き分譲地。猪野先輩旦那さんはこっちの人ですか

 

I:東京の練馬

 

T:そうなんですね!

 それだと、旦那さんも楽しいでくれそうですね!

 地元の人だと興味無いから

 

S:地元の人にうち、薪ストーブに温泉なんですよって言っても、

 「はぁ~、なんでそんな不便な生活するの?」みたいな、

 「なんで文明の利器使わないの」って言われるね

 

T:網走にいるんだから楽しまないと

 

S:ほらほら、これが網走の楽しみ方

 

T:家も買って、話つながりましたね

 

I:いいよねー

 

S:先輩は薪ストーブにしないんですか

 

I:うちも薪ストーブにするよ、今薪ストーブを選び中なんだ

 

S:いいねー

 

S:俺の家、今シーズン入れ替えるのさ薪ストーブ。

 でも本体より高いのは煙突だからね

 

T:そうなんですね!!??

 

S:ドラフトが重要だから

 

T:実家で薪ストーブ付けた時に煙突短くしちゃって、

 煙が外に行かないで中にくるんですよ。

 家中、煙だらけになるから煙突には長さが必要なんですよね。

 

S:(グラスルーツさんの煙突を指さして)こういうふうに縦引きすればいいんだけど、

 ちょっと横が入ると上昇気流ドラフトっていうんだけど燃焼が良くなくなって煙逆流とか

 

T:なかなか難しい

 

I:なんか短くすればいいんだと思ってた

 

S:全然全然

 

S:これ(グラスルーツさんの煙突)

 二重煙突で触っても全然熱くないんだけど値段が高いのさ

 

I:煙突自体もそんな感じだもね

 

S:触って熱くない煙突がいい煙突

 

I:じゃあ、これはさわれるくらい

 

S:多分さわれるよ

 

T:この薪ストーブの下とか、マスターが自分で作ったそうですよ。

 周りのレンガも蓄熱で熱をためるそうで

 

S:そう、レンガ暖かいのさ

 

T:実は薪ストープの話がしたくて、

 それもあってグラスルーツさんを選びました、薪ストーブありきで。

 

S、I:そうだったんだ

 

S:薪ストーブなら語れるよ結構、相当選んだもん

 

I:ちなみにメーカーは

 

S:メーカーはね、イギリスのハンターストーブっていう、

 そんな有名じゃないやつなんだけどね。

 

I:最近、薪ストーブ扱ってる○○工務店に相談してたりするんだよね

 

S:ああ、いいよ。うちもそこでいれた

 

I:あっそうなんだ

 

S:そこすごくいい

 

I:すごく詳しくて、この家の造りだとモルソーが良いかなとか

 

T:薪ストーブの世界

 

S:結構いいよ、コークスとか石炭とかも燃やせる、

 高温に耐えられるやつなんだよね、雑に入れてもいけるし、

 スゴイ寒い日は炭とかいれちゃえば朝まで全然暖かいしさ、結構いい使い方できるんだよね

 

T:昔、新聞紙とかを燃やしてよく怒られて、

 すすが煙突につまっちゃうからあんまり変なもの燃やすなって言われたことがあります

 

S:高温にすればわりと何でも燃やせちゃう

 

I:経験したことがないからなんか楽しそう

 

S:(自宅の薪ストーブの写真を見せて)こんな感じなんです

 

T:ちゃんとレンガになってる

 

S:うち煙突レンガなんだよね

 

I煙突がレンガなの?

 

S:煙突レンガにしちゃったの、すごいレンガが暖かくなるしね。

 蓄熱していい感じなんだよね。

 ただレンガは高いすよ、中古で買ったから家、前の人がやってたから良かったけど

 

T:もしかして、薪ストーブついていたからこの家にしたってあります

 

S:そうそう、それもある

 

 

T:今回IターンUターンの方にお話しを聞くことになったんですけど。

 就職して一年だとまだ定住感無いじゃないですか。

 それでお二人なら、家も買ってるしお話聞くのにぴったりだと思って…

 

S:定住感しかない。

 

I:定住感しかない、安定的な。

 

S:もう定住しかない、家買っちゃった時点で。

 

I:私も森買っちゃった時点で。

 

T:山菜採りもします?

 

I:山菜取りますよ

 

S:山菜採り大好きだぞ

 

T:つりもします?

 

S:釣りはしない、釣りの楽しさがわからない。

 駆け引きなんか出来ない

 

T:スキーもするんですよね?

 

S:ボード大好き

 

T:あっスキーはやらないでボード

 

S:ボード

 

I:スキー大好きなんです

 

T:青森だから滑れるけどハの字しかできない、

 恥ずかしくて滑れるなんて言えない。

 お二人はウインタースポーツもやってるし…

 

 じゃあここから積極的に網走を楽しむには、

 今網走に暮らしていて積極的に楽しむにはどうしたらいいですか?

 

S:自然を楽しむ

 

I:食を楽しむ、意外に人が面白いから人

 

T:人を楽しむ

 

I:仲良くなるとさ、全然しらないんだけど

 うちの近所のおかあさんとか今日お寿司作ったらあげるわとか

 

S:近似の人やさしいよね

 

I:やさしいよね

 

S:おすそ分けの文化がすごいよね

 

T:まじか、私まだそれないです

 

Sうち、逆におすそ分けするから、やっぱりあげる側だから、あげたらいろいろくれるしね

 

I:うちも結構もらったらあげるしね

 

S:人との繋がりが都会と違って密だよ

 

I:気にかけてくれているしね

 

野地さん:じゃがいもとか一箱もらったりして

 

S:シジミ10kgとかあげる

 

T:ちっちゃい単位だとあげづらくないですか

 

S:ものとかもそうだし、手間返しとかもそう、

 除雪とか例えば。

 夜遅く帰ってきたら除雪されてます、近所の人がやってくれてたりとか

 

T:除雪していたら、その間に近所の人と仲良くなっちゃって、

 除雪してると隣もやってるからそこで仲良くなるとか

 

I:除雪して仲良くなるなんて無いよね

 

S:やっぱ隣でやってたら喋るしね

 

T:喋りますよね

 

S:そういうことなんだろうね、きっとね

 

T:近所付き合いもして、町内会の新年会も楽しかった

 

S:行かない

 

T:行かないんですか、ちょー楽しいですよ

 

I:きっと若いから歓迎されるよ

 

T:そうめっちゃ喜ばれました、お菓子めっちゃ持たされました。班長とか廻ってきますけどね。

 

S:雪と仲良くなる、雪を好きになる

 

I:やっぱり流氷はみんな見慣れる見慣れるっていうけど絶景

 

S:やばい今年見てない流氷

 

T:寂しくなった時どこにいくか癒されるかで…私は流氷や知床連山みると、

 「あっここにいて良かった」と思うんですけど

 

S:北海道全部いいよね

 

T:えっ、全てですか

 

I:私山登る、斜里、羅臼、阿寒。山すきなんだなって、

 疲れた時に急に山に登りたくなるから。

 

S:いいなぁ、山登りしたい。山登りするんだよね、初心者向けね、

 緑岳とか、赤岳とか、大雪山系がすきなの、ニペソツとか

 

I:全然すごい

 

S:でも斜里岳とかき登れないと思うよ

 

I:登れる、登れる。だって赤岳のぼれるんでしょ。

 

S:赤岳はチャチャチャといってチャチャチャと帰る感じだよ

 

T:斜里岳って結構難しいイメージがあるんですけど

 

S:斜里岳って6時間とか

 

I:うち日帰りで斜里岳とか羅臼に登るし

 

S:斜里岳ってやたら長いイメージが

 

T:私も斜里岳すごい上級者のイメージが

 

S:沢登りもあるし

 

I:全然大丈夫、初めて登った山が斜里岳だったし

 

T:やっぱ自然にふれることで寂しさと癒され感

 

S:癒やされるのはやっぱ温泉だ

 

I:温泉いいね、最高だよね

 

S:ワイルドなやつ好きでさ、自分でつくるような温泉が好き。

 いわば温泉って知ってる?知らないよね。もう今はいけなくなったんだけど台風で崩れて。

 

自分で作る温泉が好き。大雪山系は結構あるよ。あの糠平とかさ、

 

I:へー

 

S:そういうところで穴掘って岩運んで、テント張ってバーベキューしてみたいのが好き。

 もちろん携帯は圏外みたいな

 

I:わかるわかる

 

T:いいですね

 

S:携帯圏外ってだけで癒される。「何してたの?」「山行ってました」って

 

I:私も温泉、越川温泉、根北峠の途中とかで川北温泉とか、

 冬行くと橋渡って5kmあるかなきゃいけないんだけど。

 

 テント張って、寒くなったらお風呂入ればいいかなってレベルで行って、

 昼間に巻きを拾って燃やして

 

S:そうそう、そういうのがいい

 

I:いいよね

 

S:この話、参考にならないよ

 

I:ディープ、ディープ

 

T:めっちゃいい、日々の生活を楽しんでる感じが伝わってきます

 

S:日々じゃないよ、だいぶ非日常のやつだよ、大好物

 

T:最後に聞いてないところで、お二人にお勧めのところを紹介しようと思っています。

 

 今自然の場所をいっぱいあげてもらったので、

 食やこの場所みたいなどこかIターン、Uターン人とか、

 4月から網走に来た人にここに行ったほうがいいよって

 教えてあげたいような場所があったら是非お願いします。

 

S:食材がいいな。ホタテを食べて下さい、シジミとか。海産物、特にホタテとシジミ

 

I:海明けのカニ、流氷明けのカニ

 

S:あと、サケ・マス

 

I:今野商店は実家に送るのに使ってる

 

T:今野商店ってどこに行ったらいいんですか

 

I:網走番屋、道の駅、あそこで常時カニ売ってて

 

T:何のカニがいいんですか

 

S:網走だったらイバラ行かなきゃだめでしょ、

 毛ガニのほうが美味しいけど、網走しかないものといえばイバラガニ。

 

I:シジミとかウニとかも売ってるから

 

T:親戚付き合いでお返ししなくちゃいけなくて。あとスポットがあれば。

 

S:景勝地だったら能取岬じゃね

 

T:農大生が必ず通る道だ

 

I:流星群とかほんとに降ってくるもね。

 

T:能取岬は星見るのに、最高ですよね。

 大学生の時に農大の駐車場に流星群を見に行ったことがあるんですけど

 街灯があってそんなに見れなくて。

 能取岬に行けば良かったねって友達と話してて。

 楽しかったんですけどね。みんなで駐車場で大根踊り踊って、踊ったら星流れるかと思って

 

S:うわー近づきたくない

 

T:しかも女6人で。夜、農大に行くと鹿の鳴き声するんですよね。

 踊ったら、星は流れないで鹿の鳴き声が大きくなって…

 

I:そうそう、いるもね鹿がね。

 場所だと呼人探鳥遊歩道とかホタルとか見れるし、沼地があって平家蛍がみれる。

 スゴイ神秘的で3秒に一回ゆっくりひかるので源氏蛍みたいにピカピカって感じじゃない。

 

S:家から五分くらいでいける

 

T:ずいぶんDEEPなお話になりましたね。
ふだん仕事して、その分ご褒美に非日常を楽しむという。
職場ではこういうお話していなかったから、びっくりされちゃうかな?
いろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
ぜひみなさま、薪ストーブを!!

 

 

 

<寄稿者>

猪野 良子(いの りょうこ)
富山県出身。東京農業大学卒。大学時代に雪中キャンプwith温泉、無人島調査などディープなど北海道を満喫する。現在は、網走の一角に森を買い、親子で森づくりが夢。
末澤 海一(すえざわ かいい)
千葉県松戸市出身。昭和63年産まれ。北海道に憧れ東京農業大学に進学。卒業後も北海道に魅了され網走にて就職。温泉付き、薪ストーブのある家で暮らし北海道を満喫している。

 

 

ポートアルバーニファンクラブ

→網走市とカナダ・ポートアルバーニ市の姉妹都市交流を応援している市民グループ

 

野鳥の会

→日本野鳥の会オホーツク支部。野鳥愛好家を中心に1987年に発足。オホーツク管内を中心とした各地で年20回ほどの定例探鳥会を実施しているほか、早朝探鳥会なども可能な限り企画実施している。近年は網走市にある東京農業大学オホーツクキャンパスの学生らが積極的に参加されており、幹事等のスタッフとして会の運営の一翼を担う活躍をしてくれている。

 

U-35雪像作り(アンダー35)

→網走市が主催する市民を対象とした「あばしり学講座」の1つ。35歳以下が対象で2月に開催される流氷祭りの雪像作成などを行っている。末澤、恒川が参加した平成28年度の様子はこちら

http://www.city.abashiri.hokkaido.jp/.../abashirigaku2016...

 

みなみなサークル

 

 

→「みなみな」はアイヌ語で「にこにこ笑う」の意味。ボランティアサークル。